7月18日に急死した俳優・三浦春馬さん(享年30)の主演映画「天外者(てんがらもん)」(田中光敏監督)が、12月11日に公開されることが決まった。24日付のスポーツ各紙が報じている。
 タイトルは「すさまじい才能の持ち主」を表す言葉。
 脚本家・小松江里子さんのオリジナル脚本で、幕末から明治にかけて日本の近代化に尽力した男たちを描く青春群像劇だ。
 春馬さんが演じるのは、薩摩藩出身で大阪商工会議所の初代会頭を務め、経済界の発展に多大なる貢献を果たした実業家・五代友厚役。
 2015年下期のNHK連続テレビ小説「あさが来た」(波瑠主演)ではディーン・フジオカ(40)が演じ、劇中で亡くなった際には“五代ロス”として話題となった。
 その他、三浦翔平(32)が坂本龍馬役、T.M.Revolutionこと西川貴教(50)が三菱財閥の創業者・岩崎弥太郎役、女優・蓮佛美沙子(29)が五代の妻・豊子役を務める。
 春馬さんは、五代に関する文献などをリサーチ&研究しつくして役作りを行ったとか。
 撮影は昨年10~11月に京都・松竹撮影所で行われたが、コロナ禍で公開日がなかなか決まらない中、春馬さんが帰らぬ人に。
 製作スタッフの尽力に加え、感染拡大が落ち着いて規制が緩和されてきたこともあり、公開にこぎつけた。
 翔平は、「クランクイン前に、春馬と何度も(脚本の)読み合わせをして関係性を築き上げたことで、自分なりの新しい豪快な龍馬を思いっきり演じることができた」と感謝し、「天国で五代さんと一緒に観てくれることを願います」。
 蓮佛は、「作品の中にいる春馬くんは五代友厚そのもので、何より瞳をのぞき込めば、そこに五代の全てがありました。彼が五代として生きたその時間を、作品を、愛してもらえたらと心から願っています」。
 そして、田中監督は「ただただ残念なのは三浦春馬くんにできあがった作品を観てもらえなかったことです」と悔やんだ。