松竹は29日、新型コロナウイルスの影響で3月から公演が途絶えている東京・歌舞伎座について、「八月花形歌舞伎」(8月1~26日)で、約5ヵ月ぶりに公演を再開すると発表した。その詳細を、30日付のスポーツ各紙が報じている。
 「八月花形…」には、松本幸四郎(47)、中村勘九郎(38)、市川猿之助(44)、片岡愛之助(48)らが出演する。
 再開にあたり、さまざまな対処が取られることに。
 公演は、歌舞伎座初の4部制に変更。換気時間の確保や、ロビーでの談笑やトイレに並ぶなどの密を避けるため幕間をなくし、各部約1時間で終わる短い演目に設定する。
 座席は、幕見(当日券)と桟敷を使わず、前後左右や花道脇の2、3列を空け、約2000席のところ販売席数は823席となる。
 観劇料は、昨年の1等席=1万5000円を8000円に変更。2等席が5000円、3等席が3000円に。
 劇場入り口で、赤外線サーモグラフィーでの表体温スクリーニングも実施。劇場内ではマスク着用が義務づけられる。
 また、歌舞伎特有の「成田屋!」などと屋号を叫ぶ「大向こう(掛け声)」は禁止となる。
 ブランケットやオペラグラスの貸し出しも一時的に休止する。
 出演者・スタッフも抗体検査を受けるなど、感染防止策も徹底。
 楽屋の換気や密を防ぐため、各部ごとに出演者や裏方らも総入れ替えする。
 幸四郎は29日にブログを更新。
 「歌舞伎座が開きます!」としたうえで、「歌舞伎座に立つことができないかもしれない、歌舞伎がなくなってしまうかも知れない、常に頭の中をよぎっていました」「それを打ち消すように、なくしてたまるものか、必ずすべての歌舞伎スタッフと笑顔で再会できるようにする!動き続けてきました」と告白。
 そして、「新たな時代の幕開けです。心して勤めたいと思っています!」と、再開の喜びを噛みしめた。